日立電鉄 最後の1年 49
2005. 3.26
廃止前最後の週末で、沿線はカメラを持った人でどこもいっぱいだった。
最後の様子はそのような大勢の人によって様々な形で記録に残るとおもうのと、自分としてはこの1年間十分記録してきた自負もあり、人が集まる場所にはなるべく行きたくなかった。
大甕-水木間で梅の花が咲いているのを見つけ、何本か電車が通るのを待った。その後は久慈浜から駆け上がってくる電車を坂道のフェンスの隙間から眺め、また風神山に上がった。
夕方、山を下りて日没まで夕陽があたる川中子で過ごした。赤い電車が山影に消えていくのを惜別のおもいで見送った。