日立電鉄 最後の1年 51
2005. 3.31
3月31日。最終運行日。とうとうこの日がきた。
当日は木曜日の平日で年度末でもあり、丸一日は時間が取れず、自分としてはこの朝の様子を見送ることで日立電鉄との最後の時間とすることにした。
朝一番に大甕駅の様子を見に行った。おそらく最終電車が着く頃には多くの人が集まるのであろう。
しかし、朝の時点では意外にも平静で、ほぼいつも通りの表情であることに安堵した。
沿線で聞いた話しによると、電鉄の運転手の一部の方は、同年8月に開業するつくばエクスプレス(TX)に移籍してTXの運転手になる人もいるとのこと。電鉄とTXでは速度や環境が大きく異なるが、新天地でも頑張ってほしいとおもったのと、電鉄の遺産が引き継がれているようで、何だかうれしかった。
最後はこの1年間 何度も訪れた見通しの良い大橋-川中子間と 川中子の俯瞰ポイントに上がり、日立電鉄を見送ることにした。朝の明るい陽を浴びて、電車は彼方へ走り去っていった。